IT系の大企業はすでに波に乗っている状況が多く、安定して経営を続けていけるのが特徴でしょう。
しかし、一方の中小企業は様々な理由から経営が厳しくなりやすく、いかに節税に取り組むかが今後の会社を左右すると言っても過言ではありません。
そこで、中小企業が節税に取り組んだ方がいい理由について、3つ挙げてみたいと思います。

まず1つが、大企業と比較して税負担が大きくなりやすいためです。
中小企業が生み出した利益に対して、従業員への給与や社会保険、資本金などが課税されることで税負担が大きくなってしまうのです。
それに加えて、IT系の大企業は海外進出を果たして節税効果を得ている場合もありますが、中小企業ではそれが難しいのも税負担を圧迫する要因と言えるでしょう。

2つ目は、資金調達が難航しやすい一面があるためです。
広く名前が知られており信用度が高いことで銀行からの融資を受けやすい大企業に比べ、中小企業はこれまでの融資に対する返済状況や功績などから、査定に通らない可能性もあります。
また、株式上場していない場合には株を保有していないので、他者からの出資も受けられません。
そうした状況下で中小企業が資金を確保するには、やはり節税が大切になってくるのです。

そして最後は、法人税や法人住民税を経費として落とせないためです。
これは大企業にも当てはまりますが、もともと経営が安定していないところに経費で落とせない税金は大きな負担となります。
ただし、これは一番対処しやすい項目で、支出を減らすことによって節税につなげられるでしょう。